2008年4月26日土曜日

最近


ドイツ、ハナウにある、ゴールドシュミーデハウスにいったり、
そこからフォルツハイムのジュエリー美術館にいったり・・・

2008年4月1日火曜日

History


DDR(Deutsche Demokratische Republik)・・・旧東ドイツ。

なんとなく社会主義、ソ連、第二次世界大戦、冷戦、、くらいの歴史的事実しか知らなかった自分にとって、リアルな話をじかに同年代の人に聞いた事、かなりの現実でした。
1990年にDDRが正式になくなり、それをさかいに世界が完全に変わったということ。それまでに生きてきた世界が完全に変わる経験、それはたとえその子が7歳だったとしても、忘れ難い経験のようでした。
それまでにDDRに存在するチョコレートは2、3種類しかなく、車も2、3種類から選ぶ。物は政府から供給される。住む土地も、いろんな職業が入り乱れて住むように均等に職業をわけて政府が指示。住むフラットも居住者の数に応じて数種類あり、 中身は全く一緒。どこの住まいに行ってもすべて同じ家具、調理器具、配置、なにからなにまで一緒。ひと月に政府から生活費を渡され、その中で家族がやりくりする。当然高い服は買えないので、政府が発行するファッションマガジンをみて、布を買ってきて手作り。グレーな街並みにはすべて同じ形と色の花壇。
完全に言論は統制され、住民が住民を見張る、隠れた見張り番が存在し、家族にさえそれを告げずに常に誰か危険思想の人がいないか見張るシステム。
結婚は早く、子供を産んで育てることが素敵な一家の理想像とされ、女性は早くに子供を出産。
供給された洗剤で家をきれいにするため、DDR独特のにおいまであったそうな。幼稚園も常にその匂いがしていたらしく。どこにいっても同じにおい、同じ車、同じ服、同じ景色、同じ考え、完全にコントロールされた生活・・・
旧東ドイツが解体されてからの世界の変わり具合は、グレーな生活が突然色をもって回り出したようなそんな感じらしいです。それまで2、3種類しかなかったチョコレート、突然市場にチョコレート屋さんが軒を並べ、色とりどりの甘いお菓子に心を躍らせ、西ドイツ圏から入ってくる雑誌の女の人の洋服の大胆さに驚き、女性の生き方すら違って、すべてがカルチャーショックだったそんな生の記憶は本当にリアルでした。関西のジャリンコだった自分がつくば研究学園都市に引っ越した時ですらそうとうカルチャーショックだったのに…そんなに世界が突然変わることは想像を絶します。

また、別の話で、ドイツ人の友達Aがアメリカに留学した際、アメリカ人の友達のユダヤ人の話になり、そのドイツ人のAは、ユダヤ人の友達と触れ合った経験がなく、それをアメリカ人に非常に驚かれ、「あなたはドイツ人だものね」と言われたとのこと。それについて、Aは非常に戸惑ったらしく。自分たちの過去を突き付けられた、そんな感覚だったそうです。
やはり、ここの国ではいまだにユダヤ人ということを隠して生きている人がたくさんいて、歴史が、信じられない事実があります。実際私もユダヤ人に、ドイツで会ったことがありません。ただドイツでは、そうした過去の歴史教育はかなりしっかり行ってるそうで、みんなとてもよく知っています。それは決して自分を卑下することでも、かといって同情をすることでもなく、当たり前の事実として、二度と繰り返さないための教育。どこかの国とは大違いだ。。

歴史、日本でいう日本史、世界史、いつもどこか遠いよその土地の出来事で、ヨーロッパ史なんて込み入りすぎてて全然うろ覚え、、ただここにきて自分の無知さを思い知りました。大航海時代は、胡椒と羅針盤と・・ってただ丸暗記していたけど、胡椒がそんなに一大輸入品だったなんて今現実に置き換えてみると、ものすごいリアルに感じたりして。肉に胡椒…防腐、消臭、調味。最初に食べたヨーロッパ人は目から鱗だったんだろうな。長持ち!そしてうまい!!!!みたいな。

そうして世界をみていくと、かならず何か理由が、出来事が、すべてつながって今の現実がある。
それは全然遠い昔の話ではなく、今ここに自分がいる理由。あらためて思い知らされました。

2008年3月30日日曜日

春の訪れ


アル中の主婦のドラマを見て、アルコールが怖くなって3日間アルコールに手をつけられなかった小心者の私、イースターが終わり、友人たちが一斉にそこかしこから帰ってくると同時にサマータイムがもうやってきました。昨日の晩2時に1時間遅れたそうです。賢いパソコンや電波時計はしっかり1時間遅れていました。
昨日あたりから急に外は春めいて、素敵な具合。春うらら、散歩にでかけてふらりと寄った電気屋 ラブ!そして心はどんぞこに、、
なんでこんなにプリント用紙が高いんだ…だいたいなぜかヨーロッパは紙が高い。本は大量にあるというのに。そして、プリント用紙までやはり高かった。。170グラムのインクジェットプリント用紙(多分日本で言う薄手と厚手の中間くらいの紙)25枚で、10ユーロ。。ヨーロッパで自力で印刷を考えてる人には、ぜひ用紙を日本から持参することをお勧めします。日本のあの紙の種類の層の厚さ。控え選手に至るまで素晴らしい粒のそろい用、素晴らしい。というか、ハレに物資が少なすぎるのだろうか。ベルリンは?ミュンヘンは?!マテリアル関係はほんと、日本が充実してますよね。。貼れパネも高いし。。

2008年3月25日火曜日

おわりのはじまり


みんな、卒業おめでとう!

2008年3月21日金曜日

タメ


雪のちらつく明日はイースター
ふと窓を開けたら、そこには春の香りが漂ってました。
突然降る雪と、冷たい風と、そこかしこに漂う春の空気が崩れたハーモニーを生みだして何とも言えない感じです。
7時にはもう日が昇りはじめて、6時まで明るい今日この頃、
11月頃からの暗黒の冬を越えて春はもうそこまで来ているんだな、と実感
冬は春を楽しむためにあんなに暗黒だったのだろう。
スノボでも何でも高く飛ぶためには膝をしっかりまげてタメないと飛べないんだな。。
タメよう。しっかりと。

2008年3月19日水曜日

晴れときどき雪


春の訪れは突然の大雪によって裏切られる。晴れ、ときどき、雪
まるで人生のようだなあ、とyoutubeからながれるジプシーキングを聞きながら、ここはどこだ、と一瞬錯覚。
ドイツにジプシーキングスファンがこんなにいるとは思わなかったです。
そしてジプシーキングスの歌は、イタリア語らしいです。
フランス語をちょっぴり習い、雪の中わざわざ出かけてみたら、日本と同じ音がしていました。
雪の降る音。
太郎を眠らせ 太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ 次郎の屋根に雪ふりつむ。

2008年3月16日日曜日

季節の変わり目


日に日に目に見えて日が長くなり、市場にたくさんのチューリップが並び、ドイツも春の気配を感じる今日この頃、季節の変わり目には必ず体調を崩してしまう自分がいます。
2月にあちこち飛びまわって引っ越しして、ようやくほっこりしたところですかさず風邪をひき、そのままずるずると体調のすぐれぬまま、新しく購入したアドビマスターコレクションに手を出してしまったのが運のつき、確実にはまってしまっています。
まあ、もともと3月はポートフォリオとWEBを更新すること、と決めてたのでいいっちゃいいんですけど、パソコン仕事は一度はまりだすとなかなか抜けれないというのも事実で。ドイツも三寒四温、寒い時はうちでパソコンに向き合うAガールでもいいかな。と。

2008年3月12日水曜日

名前の付け方


カテゴリーわけをする事はラクだけど、私は昔からそれがヘタだ
私は女の子です。(でも)
私は日本で育ちました。(でも)
私は鍛金を専攻しています(でも)
今はジュエリーをしています(でも)
いつもいつもたくさんの”でも”に悩まされて、今だってなんて自分の事を言ったらいいのかわからない。
そんな人生平たくないし割り切れるもんでもないんだよ 
こんてんぽらりーじゅえりーって何だ げんだいあーとって何だ
今そこにある、ここにいる、それが何よりの強いカタチ
名前は後から誰かが勝手に与えてくれると信じなきゃ、そこに戸惑って仕方ない自分がいるような、いないような。

2008年3月3日月曜日

お引越し


そして、旅行月が終わった昨日、新居に引っ越しました。仕事場付きの、素敵なおうちです。
3人+犬1匹。
残りのドイツ生活にむけて心機一転。こっちに来た時の荷物よりもあかからさまに増えている物たちを憂いつつ、あと約6か月、がんばります。

2008年3月2日日曜日

SCHMUCK 2008


ミュンヘン、TalenteやSchmuck2008見てきました。
びっくりするほど知り合いがたくさんいて、世界は思っているよりも狭いのか?!と動揺した部分もあり。でもでもでも、著名な作家さんたちとお会いできたのは最高でした。
ミュンヘンの、ハンドヴェルクメッセと時を同じくして、ミュンヘン市内各地でたくさんの展覧会も行われ、日本でみたことない、ギャラリーの満員御礼。人がギャラリーに収まりきらず、あふれかえっていました。写真は、Karl Fritschさんの展覧会。

夜は夜で、みんなパーティー三昧。500人のゴールドシュミーデ(金銀を主に使ったりしてジュエリーなどを作る職業 日本でいうと彫金に近い)たちの集まるパーティーもあり、本当におかしい感じでした。
そこにいるほとんどの人がろう付けできたり、糸のこがひけるのかと思うと、すごい不思議。みんなが各々のジュエリーを身につけて、あ、あの人は!ジュエリー界のスーパースター!的な人がその辺でわいわい飲んでて。

そこで、頂戴した言葉。

Ein Goldschmied, der nicht trinkt, ist wie ein Brillant, der nicht blinkt.
飲まないゴールドシュミーデは、輝かないダイヤモンドと一緒だ。